内地へ帰る編 家を買う 島しょ異動 東京都

島しょ地域から内地に家を買って帰る

投稿日:2019年3月6日 更新日:

「家を買う」には段階がある

物件探し+内覧

ネットで検索するもよし、地域の不動産屋さんへ行くもよしです。

まずは気に入る物件が見つからなければ何も始まりません。

いい物件が見つかったら、内覧をしに行きましょう。

しかし、この段階ではまだ「家を買う」のスタートにも立っていません。

買う意思を示す

内覧をして気に入る物件があったら、不動産屋さんに「買いたい」意志を伝えます。

ここがスタートラインであり、ここから先はスピード感が必要になります。

また、決済日まではその家を買えることが確定したわけではありません

住宅ローンの仮審査

家を買うにあたり、公務員の収入では住宅ローンを組む人がほとんどだと思います。

その場合「買いたい」と伝える前に借りる必要がある金額を「借りれる見込みがあるか」を確認しなければなりません

そもそも借りれないような額(例えば1億円とか)の物件を「買いたい!」と言ったところで、銀行が貸してくれなかったら買えないですからね。

それを確認するのが仮審査です。

この時、物件価格以上の金額で仮審査を行う必要はありませんが、「借りるかもしれない最大額」で審査を行っておくほうが後々役に立つことがあります。

もしその物件が売れてしまった場合、当然、他の物件をあたるわけですが、一度「仮審査で3,000万円までなら借りれる」というように借りれる金額がわかっていれば、次の時は再度仮審査を行う必要がなくなるためです。

不動産売買契約(要離島)

仮審査が通ったら契約です。

事前に契約書や重要事項説明書をもらって目を通したり、買う時に支払う金額を確認したりと意外とやることは多いですが、契約書その他の書類に署名・捺印する作業です。

不動産屋さんが相手の不動産屋さんと日程調整してからになるため、こちらの作業自体は2~3時間ですが書類の作成や調整に1週間程度はかかります。

さらに島しょ地域からでは船で泊まりで、となるため2週間程度を要すると思います。

住宅ローンの本審査

不動産売買契約を結ぶと、改めて住宅ローンの審査が必要になります。

順序が逆な気がしますが、売買契約の中に「○月○日までに本審査を通す」という条件があり、本審査を期日までに通さなければ契約が白紙になってしまいます。

銀行もこの審査を通せばほぼ貸すことが確定するため、仮審査よりもう少し時間がかかるようです。

住宅ローン契約(要離島 )

本審査に通ったら実際に銀行へ行って住宅ローンの契約書に署名・捺印などをする作業があります。

こちらは銀行との調整のみなので調整自体は簡単ですが、強いて言えば事前に用意しておくべき書類が多いので、そちらをそろえるほうが手間かもしれません。

決済(要離島)

自分、自分側の不動産屋さん、売主、(売主側の不動産屋さん)、銀行、司法書士が銀行で一堂に会してお金のやりとりをします。

ここで支払いが終わって初めて「家を買えた」ことになります

いつまでに、どこまで進めるべきか

2月の局内示時点

局間異動であれば2月中旬には異動かどうかはわかります

局間異動ということは自分で希望しているはずですので、この時に家が決まっていないのはちょっと話になりません・・・。

年末年始の時点

内地への異動を希望する場合、人事が勤務地を決める際に「どこに住むか」はとても重要な情報です。

家と勤務地が遠いと通勤時間ばかりかかって大変ですよね。

今回私の場合は、上司から年内に住む場所が決まれば考慮できると言われました。

かと言って年末までに支払いまで完了する必要はないと思います。

住宅ローンの本審査までを済ませておくことができれば、契約上、こちらがやるべきことはほぼ終わっています。

ここまで進めておけば、仮に相手が契約を破棄したいと言ってきても手付金分を支払ってもらえますので、買えても買えなくても、お金の面では悪いようにはなりません。

10月の自己申告時点

この時点ではまだ家を探していることを伝える程度でも十分だと思います。

現に私もそうでした。

内覧でいくつか見には行っていて、年内には決めたいと考えていることを伝えた程度です。

ですが、大体どの辺りで探している、という程度にはしぼっておかないと人事まで何も伝わりません。(というか伝えようがありません)

この頃までには23区とか埼玉とか神奈川とか、大まかには決めておくべきだと思います。

家を買う時期別のメリット・デメリット

9月以前に決済

やってみればわかると思いますが、多分、住宅ローンの金利ではローンを組ませてもらえません

住宅ローンは住むことを前提とした制度なので、通常だと購入したら住民票を移すよう言われます。

公務員であることや4月異動であることを伝えると半年程度は待ってくれるようですが、それ以上になると「すぐ住まないのに家を買っている」と判断されるそうです。

住宅ローンでなければ住宅ローン控除も受けられませんので、費用面で言えば金利と合わせて大損です。

年末までに決済

買ってから3か月ほど空き家状態になってしまうので手入れには困るかもしれません。

家は人が住まないと悪くなってしまいますから。

ただし年末に決済するほうが、年始に決済するより住宅ローン控除でお得になります。(年末残高で控除額が決まる仕組みのため)

また、固定資産税の清算額も少なくなるので、3,000万円の物件であれば年始以降の決済に比べて大体20~30万程度はお得になります。

年始以降に決済

年末決済とメリット・デメリットが逆になります。

私の場合は相手方と調整がつかず2月後半の決済でしたが、当初は1月中に決済の予定でした。

住宅ローン控除と固定資産税の清算では損をした代わりに、空き家状態になったのは1カ月程度ですので建物の傷みはあまり気にしないで済みました。

買う時期一つで様々なメリット・デメリットが交錯しているため、家を買って帰るつもりの方は早い段階から勉強だけはしておくことをオススメします。

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