※こちらの記事は別で細々やっていたブログ(閉鎖予定)から、こちらのブログへ移設・統合・リライトした記事です。
島しょ地域は給与面で優遇されている
なぜ優遇されるのか
都内(首都圏)と比べたら、それはそれは島は不便です。
電車もなければ坂も多いので自転車での移動も向いてない。
つまり車がないと生活が成り立たないような場所です。
それは数ある島勤務の中で、最も便利だと言われている大島も例外ではありません。
そんな所にわざわざ好んで勤務を希望する人が多いわけないので、都では島勤務者に対して給与面で多少優遇制度を設けています。
僻地勤務手当とは
離島その他生活の著しく不便な地に勤務する職員が当該地域の物理的・文化的環境等に~(略)~給与上対処するために、その勤務する期間を通じて支給する手当
これが僻地手当ですが、要するに、不便なところだけど手当てを付けるから誰か勤務してねって話です。
今回の私の場合は希望して行くわけですが、私だって給与面の優遇がなかったら希望しなかったかもしれません。
参考までにこの手当ては(基本給+扶養手当)に対して一定割合を乗算するのですが、内地から離れるほど高い割合が支給されるようになっています。
※正確にはもうちょっと細かいのですが、ほぼこれで合ってます。
- 大島:15%
- 八丈島:19%
- 新島・神津島・三宅島:23%
- 小笠原:25%
冷遇される面もある
大島に赴任しても給与+15%なわけではない
これだけ見ると大島勤務するだけで給与が15%も増える!と見えるかもしれませんが、そんなことはありません。
公務員は「公務」という売上げとか利益とかに換算できない仕事をしている都合上、全国どこで働いていても基本給は大きく変わりません。
ただ現実問題として、埼玉の奥地と新宿にある八百屋で値段が一緒か、というと、まず間違いなく、そんなことありませんよね。
でもこれで給与が同じじゃ誰も物価が高いところで公務員なんてやらなくなってしまいます。
そこで地域手当というものを付けて、支給額に差を設けているわけです。
区部・多摩地域だと20%ですが、大島では7.2%しか支給されません。
つまり合算しても22.2%(2.2%増)にしかならないんです。
上がる所ばかりに気を取られていると後で悲しい目にあいますので、この辺りはよく調べておいたほうがいいですね。
ボーナスも下がる
ボーナスは基本給+扶養手当+地域手当の額をベースに算出します。
わかりますか・・・。
地域手当さがってますよね・・・。
それも16%近くも・・・。
仮に基本給25万で扶養手当3万もらっていたら、28万をベースに16%(約4.4万)近く減る計算です・・・。
しかも大体1回のボーナスが2.2か月分ですから9.7万も減ってしまうんです!
ただこれは所得税などが引かれる前の額ですので、手取りでは6~7万減るくらいでしょうか。
異動後に手取りが増えて、ボーナスも増えると思ったら大間違いですので、落胆しないよう気を付けていきましょう。