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支庁NEWSの読み方注意点

投稿日:2013年8月11日 更新日:

※こちらの記事は別で細々やっていたブログ(閉鎖予定)から、こちらのブログへ移設・統合・リライトした記事です。

支庁NEWSとは

島に人を集めるための都庁内メールマガジン

内地から島しょへ異動するのは引っ越しになりますし、陸が続いてないというだけで物価も高く、何か緊急時であっても船は日に2、3本しか出ていません。

それだけに異動希望者が少ないということなのでしょう。

毎年数回、全職員向けにこうした案内が届き、島しょの良さや異動することのメリットなどをアピールしているようです。

残念ながら、支庁NEWSそのものは外部へ出していないようなので、今回はブログに載せても問題なさそうな部分(主にQ&A)を抜粋してコメントしてみます。

内容を鵜呑みにしてはいけない

もちろんウソが書いてあるわけないのですが、かといって正しく書いてあるかと言えばそうでもありません

発行している理由が「島しょに人を集める」ためですから、デメリットは極力書かないに越したことはありませんよね。

とはいえ私も内部批判をするつもりはないので、私は書かれている内容を勘違いしないよう注意喚起しておきたいだけであることを最初に明記しておきます。

また、良い点はそのまま信じてくれればいいだけの話ですので、私が取り上げるのはメリット・デメリットが合わせて書いてないもの、または現実的に難しいような書き方をしているものに限ります

(つまり悪いところしか取り上げません、ということです)

Q&Aだけ抜粋

研修は受けられる?

私が説明するなら「受講する権利」は内地の職員と同様に、と表現します。

内地にいても島しょにいても、同じ東京都の職員ですから研修は受けられますよ。

問題は「現実的に受講ができるのか」ということです。

まず質問にある中央研修(または局研修)は、都が職員向けに行っている研修なので、参加するためには多くの場合、職場からの推薦が必要になります。

普通に考えれば、職場が推薦する→出張命令を出す→旅費を出すとなりますよね。

では旅費の予算が無かったら?

旅費を出せない→出張命令も出せない→推薦もできない

→研修を受講できない、となってしまうんです。

旅費予算があればいいだけの話なのですが、島しょから内地へ出張で行くとなると、往復船賃1万円、宿泊費1万円として、最低でも一人1回2万円以上はかかります。

少なくとも私の職場では旅費の予算があまりにも少ないので、必須ではない研修(Excel操作研修など)はとても行かせてもらえる状況ではありません。

私は主任になってから島へ来ているのでもうあまり受けたい研修もないのですが、新規採用の人は「必要があれば島も可」は選ばないほうがいいでしょうね。

悉皆研修(1年目研修など)以外ほとんど行かせてもらえない可能性が高いですので。

職員住宅は?

そもそもかなり安いのですが、大島だと家賃相場は15,000円+管理費5,000円程度です。

どういう基準で算定しているのか謎ですが、築25年+の住宅と築18年の住宅が同じ家賃なので、どこから月2,000円~という情報になるのかが良く分かりません。

また、支庁から一番近い住宅は徒歩5分程度だと思いますが、当然、全員がそこへ入居できるわけではありません。

私の場合など、車で片道17分でほぼ固定なので(道中の信号ゼロのため)お昼休みに自宅へ帰ってお昼ご飯はまず不可能です。

ついでに書いておくと通勤時間帯に公共交通機関(バス)が無いので、車がないと通勤ができません。

嫁は嫁で、車がないと保育園の送迎(山道を片道2km)も買い物もまともにできません。

来る直前の3月に1台購入していたのですが、先日嫁用にもう1台車を買いました。

中古の軽でかなり安いものを選びましたが、本体+輸送費+任意保険2台分で100万近く飛びました

別の支庁NEWSに島しょ勤務は内地勤務に比べて3年で100万近く給与が多くなるというものがあったのですが、最初の3か月であっさりなくなりましたね。

生活に必要なものは島で手に入る?

こだわらなければ、大体のものは確かに手に入ります。

ただし、内地で買うのと比べたら食料品で2~3割、雑貨系は3~4割は高いです。

例えば価格.comで5万のプリンタは島で買うと6万強になります。

かと言って通販で買っても送料はほぼ必ず発生します。

送料無料って書いてあっても「一部地域は除く」に該当しますのでね。

車の運転はできないとダメ?島で免許は取れる?

支庁勤務になって通勤で車が必要なかったとしても、車がないと生活は相当つらいと思います。

ホームセンター的な雑貨屋まで支庁から2km以上ありますし、クリーニング屋へちょっと行くにも2kmくらいあります。

それでも住宅と職場が同じ地域であれば生活できないということはありません。

私のように住宅が元町なのに職場は南部、みたいになると片道15km&山越えになるので、どうやったら車ナシで生活できるのか教えてほしいくらいです。

これは完全に嫌味ですが、「所有をお勧めします」なんてありますが、当然、補助金みたいな制度は一切ありません。

内地に私用で来る際に、何らかの助成はある?

銀座キャピタルは元々が安くないので泊まったことがあるという人を知りません。

アジュール竹芝は竹芝港にほぼ隣接していてとても便利なのですが、安く泊まれるのは都共済の職員だけであることに注意してください。

学校系は公立学校共済になるので、アジュールの割引はほぼありません

参考までにもっとも安いのは竹芝と浜松町の間にある島嶼会館です。

こちらは単純に島民であるだけで一般価格より3,000円程度安く泊まれます

船については東海汽船が実施している島民割引30%が適用されます。

人材支援事業団の片道1,000円の助成チケット×年20枚までは都職員であればもらえるので、大島-東京をジェットホイルで往復すると大人一人9,000円くらいでしょうか。

家族で使うとあっとゆー間になくなりますけどね。

帰任する際に、内地の職員住宅に入れる?

これについては未経験なので予測でしかありませんが、入都1~2年目でずっと職員住宅を狙っていた身としては、市町村地域(23区外)なら空いてるでしょう。

確か福生市の住宅はほんの数年前に新築か改築かしてるはずですからね。

23区内はどんどん職員住宅を減らしている状況なので、まず無理でしょう。
なので正直、私は期待していません。

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